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    ◎日本ホリスティック医学協会・ホリスティックセルフケア講座 「アドラー心理学による心のケアとワイル博士の統合医療観」報告

    ◎日本ホリスティック医学協会・ホリスティックセルフケア講座
    「アドラー心理学による心のケアとワイル博士の統合医療観」報告

     3月6日に、上記のテーマでホリスティックセルフケア講座が行われました。今回から、この講座は、昨年から始まりました「ホリスティックヘルス塾」の「レベルアップ講座」として、健康についてホリスティックな視点から学ぶという位置づけの講座となりました。

     その1回目として、ホリスティックな思想・哲学として「ワイル博士の統合医療観」について、そして実践法として「アドラー心理学による心のケア」をテーマにいたしました。

     まず、「健康」レベルでの心のケアの具体的なものとして、最近ビジネス畑で注目されている「アドラー心理学」を取り上げて、私が担当させていただきました。

    ○「アドラー心理学による心のケア」降矢英成(赤坂溜池クリニック院長、日本ホリスティック医学協会会長)

     最近はだいぶ知られるようになってきたアドラーですが、フロイト、ユングと同時代に活躍した精神医学者です。

     フロイトの理論とは相容れない「全体論」、「目的論」などを特徴とする独自の理論を構築し、「個人心理学」と称しましたが、通称は「アドラー心理学」と呼ばれています。

     フロイトが「精神分析」、ユングが「分析心理学」というように「分析」という視点があるのに対して、アドラーは基本として「人間は分けられない」ものであり、一人の「人間全体」としてとらえるべきと考えて、in(できない)-dividual(ばらばら、分ける)=individual(個人)と称したそうです。

     この時点でお気づきのように、アドラーは「全体的」な視点を、つまり「ホリスティック」な視点を持っているのではないか、、ということになりますね、、。

     そして、アドラーには基本的に「政治ではなく、育児と教育を通してのみ、個人の、ひいては人類の救済は可能である」という考え方に立って心理学に携わっていたため、「社会医学」的な視点も合わせていました。

     また、最近ではビジネスや育児において、部下や子供を支配するためにアドラー心理学を使えるとしたり、原因論に立ちながら使っている傾向があることは、本質的な精神を無視して技術だけを利用する、という問題点を感じざるを得ない面があります。

    ・「勇気」の心理学

     そして、もう少し違った視点でアドラー心理学を一言で表すと「勇気の心理学」といわれます。最近のベストセラーの『嫌われる勇気』というちょっと不思議なタイトルの由縁となっています、、。

    「勇気づける」とは~困難や課題をクリアできる能力があるという自信を持つように援助すること

    ・誉めるのではない

    誉める~能力がある人が能力のない人に、あなたは<よい>と、上から下へと判断し評価する言葉
     →評価するのではなく、喜びを共有すること、自分の気持ちを伝えること
     →これが「勇気づけ」になる

     ex)具体的な言葉がけ
        ×すごいね、えらいね
        ○ありがとう、うれしい、いいね、助かった

    しかし、では誉めるのではなく、勇気づけるのであればいいのか?
    →「勇気づけること」が勇気づけに「依存させる」ことになることも起こりうる

    →究極は、
    たとえ誰から勇気づけられなくてもいい、
    他の人からの働きかけは必ずしも必要としない、
     と考えられるようになるといい
    →「自立」(内発的)に通じる

     この辺がアドラーが「骨太」と感じるところですね、、。

    *下心がある場合は、勇気づけにはならない、、
    勇気づけは、「今」の自分の気持ちを言うこと⇔「後」を意識していると「下心」になってしまっている、、

    例えば、このFBでも、単純に人の投稿を見て「いいね」と押しているのと、「この前押してもらったから、、」とか「押しておくと、今後にいいから、、」では違うということですね、、。

    ・勇気をくじかれている
    「普通でいることの勇気がない」ので
      →(普通の)努力や忍耐を避けて
      →まずは「特別によくなろう」とする
      →できないと今度は「特別に悪くなろう」とする

     この辺もうなずけることではないでしょうか、、。私もよく診察室で「日本で良い子は二人しか認められていない」といっています、、。そうです、、「とったど~」の黄金伝説の二人だけです、、。彼らは芸名ですので、、。

    ・「普通であること」の勇気
     普通の人は「劣等コンプレックス」も、「優越コンプレックス」も持っていない
     ⇔「優れていなければならない」と考えるのは、根底に「自分は劣っていると思っている」か、少なくとも「普通にしていてはいけない」、という思いがあるから

    ・「上」ではなく「先」、、 ~対等の関係
     人はそれぞれの出発点、目標を持って「前」に進んでいく、そこには優劣はない、ただ「先」を行く人と、「後」を行く人がいるだけである

     「上」ではなく、「先」、、。そういえば「上人」とはいわず、「先人」といいますね、、。楽になりますね、、。

    →そして、その皆が「協力」して「全体として進化」していくのである
    「全体として進化」、、またまたホリスティックな視点ですね、、。

    ・他人を気にしない ~AKYのすすめ

    「敵がいない」ということ~絶えず人に合わせているということであり、不自由な生き方をしている

    自分のことをよく思わない人がいるということ~自由に生きているということ、自分の方針に従って生きているということ

     *敵がいるということは、自由に生きるために支払わなければいけない「代償」である、、

    ですので、よく診察室でいっている「AKYのすすめ」が必要になりますね。そうです、、。「(A)あえて(K)空気(Y)読まない」でしたね、、。

    ・共同体感覚

    自分のことだけでなく、他者のことも考えられる。他者は私を支え、私も他者とのつながりの中で他者に貢献できていると感じられること
    ⇔しかし、決して自己犠牲的な生き方ではなく、自分も他者に貢献できていると思えること

    ・「共同体」とは

    自分が所属する家族、学校、職場、社会、国家、人類・・・という集団のすべて、過去・現在・未来のすべての人類、さらには生きているものも生きていないものも含めたこの宇宙全体を指している

    個人によって差異がある。それが家族や出自集団に限られている場合もあるし、国家、人類全体、さらには動植物から無生物、宇宙にまで広がることもある。

    今私たちが属している社会の通念(常識)に合致しているのがいいのか、それに対してノーというのがいいのか判断に迷ったら

     →より大きな共同体を考えよ

     やはり「骨太」、「勇気」の心理学ですね、、。

    ・アドラーの思想に影響を与えたもの

     アリストテレスを学んで、非常に尊敬していた。「ストア哲学」が宇宙と人間との一体性や全人類の共同性を唱え、叡智は宇宙の法則との合致であり、この目的に到達するための絶えざる努力が「徳」であると主張する考え方とよく似ている→この「徳」はアドラーが「勇気」と呼ぶものに近い

    ・アドラーが影響を受けた 「ホリスティック・フィロソフィ」

     個人心理学についての考えとその哲学的基礎を裏づけてくれると思い、J・C・スマッツの「ホリスティック・フィロソフィ(全体論的哲学)」、holism(全体論)に傾倒したそうです。

    「全体」(Wholes)を創造する宇宙的原理を「ホロス」(holos)と呼び、
    「全体」は物質、生命、精神の中にあり、またそれらを貫いている活動的因子であるとする考え方です。

     この「全体」というのは、ほぼ「スピリチュアリティ」という意味合いではないでしょうか、、。

     ~何と、アドラーとスマッツはかなり交流を深めたそうで、共著で出版するまでになったそうです、、。内容がとても興味深いのですが、当時、すぐに発禁になってしまったそうです。一体どのような内容だったんでしょうか、、。

     アドラーの評価は不当に低い、といわざるを得ないのですが、ハンス・ホッフという人は次のように評価しています。

    ・アドラーこそ現代の心身医学の生みの親であり、社会心理学の、また精神衛生への社会的アプローチの先駆者であり、また、創造的自己がその目的志向性によって人生様式の決定に影響しているという彼の考え方は、現代の自我心理学の始祖となるものである

    ・また、はじめて具体的心理学の統一的な体系を作り上げた人物といってよい

    ・アドラーの学説は「共同採石場」みたいなもの~誰もが平気でそこから何かを掘り出してくる

     アドラー、、中々ホリスティックでしたね、、。

    ○「ホリスティックな思想 ~ワイル博士の考える統合医療の定義」原田美佳子(メディポリス東京クリニック副院長、日本ホリスティック医学協会理事)

     そして、次にホリスティックヘルスといえば、「自然治癒力「治癒系」を提唱したワイル博士を学ぶことは定番と言えるでしょう。実際に、「ホリスティックヘルス塾基礎講座」のテキストには、ワイル博士とその統合医療観が次のように紹介されています。

    ・ワイル博士の考える【統合医療の定義】

    1、「病気」と「治療」ではなく「健康」と「治癒」に医療の力点を置く

    2、患者を「故障した機械」としてではなく、「精神的・感情的・霊的な実在」として、また「コミュニティーの一員」として「全人的」に診る

    3、検査結果の数値だけではなく、患者の「ライフスタイル」(食習慣・運動習慣・ストレス対処法など)を診る

    4、患者の他者との「人間関係」のありかたをはじめ、自然・社会・世界・神などの超越的存在・担当医との関係など、あらゆる「関係性」を重視する。

     特に、4番の「関係性」についての記述、そして、2番に「コミュニティ」について書かれているところが、社会的な動物である人間として診察している姿勢がよく出ていますね、、。

     私はこの定義を見て、改めてワイル博士の医療観、センスの素晴らしさに感嘆するとともに、一応ワイル博士の著作にはほぼすべて目を通すだけでなく、解説講座を行っているためかなり詳細に読ませていただいていますが、この記述は見たことがありませんでした、、。

     どこに書いてあるのだろう、、? この答えを見つけるために、事務局経由で調べていただくとともに、ワイル博士の統合医療プログラム卒業生の原田美佳子先生にもお聞きすることにしました。

     原田先生からは「自分もこのような記述そのものは見たことがない」とのことでした、、。困ったなと思っていたところ、事務局から「これは上野さんがワイル博士の医療観をまとめるとこうなると書いたものだ」という連絡が入りました、、。

     さすがに上野さんです、、。本当に、ワイル博士の医療観が、見事に、的確に、本人以上にまとまっているのではないでしょうか、、!

     原田先生とは、先生が九州から出てこられ、帯津三敬病院に勤務するようになられた際にお会いしたのですが、がんの専門医でワイル博士のプログラムを修了され、かつトランスパーソナル心理学も学んでいらっしゃるということでした。

     そして、また九州にお帰りになった際に役員となっていただき、福岡事務局の講座をお願いしていましたところ、再び東京に勤務されることになり、関東での講座に初めてご登場いただけた次第です。

    まず、ワイル博士の著作を整理して提示していただきました。

    1972 ナチュラルマインド
    1980 太陽と月の結婚
    1983 人はなぜ治るのか
    1983 From Chocolate to Morphine
    1995 癒す心 治る力
    1995 ナチュラル・メディスン
    1997 心身自在(癒す心 治る力 実践編)
    2000 医食同源
    2002 The Healthy Kitchen
    2005 ヘルシー エイジング
    2009 Why our Health Matters
    2011 うつが消えるこころのレッスン
    2014 True Food
    2015 Fast Food, Good Food

    さらに、実際にサイトで行っている「健康相談」をまとめた小冊子も発行されています。

    ・ワイル博士の健康相談~一般向け
    1、自然治癒力
    2、毎日の健康
    3、女性のからだ
    4、危ないもの
    5、ビタミンとミネラル
    6、トラブル対処法

    そして、ワイル博士の健康観として、本格的に世に現れた著作『人はなぜ治るのか』に書かれている「健康と治癒の10大原理」を紹介していただきました。

    <健康と治癒の10大原理>

    1、完璧な健康は達成できない

    2、病気になってもだいじょうぶ

    3、からだには自然治癒力がある
     ~出ましたね。もう初期のときからワイル博士は「自然治癒力」を大事にしていたのが分かりますね、、。

    4、病気の作因は病気の原因ではない
     ~この辺も「作因」と「原因」を分けてます。インフルエンザで考えれば、作因はウイルスですが、原因は免疫力の低下という感じですね。

    5、あらゆる病気は心身相関病である
     ~これが原田先生は大好きなんだそうです、、。まさに心身医学の視点ですね。

    6、病気には必ず軽微な初期兆候がある

    7、からだは人によって異なる

    8、どんな人にも弱点がある

    9、血液は治癒エネルギーの主要媒体である

    10、正しい呼吸は健康への鍵である

     どれも、とても「健康」にとって、そして「治癒」(治療ではありません、、)にとって大事なことが書かれています、、。

     そして、今現在のワイル博士の「統合医療の定義」について、最新のHP情報から解説していただけました。

     今までは4つくらいの文章だったそうですが、今では下記のように8つになっていてちょっと驚いたそうですが、ありがたいことに先生自ら翻訳して下さっていました。

    <The Defining Principles of Integrative Medicine>

    1.Patient and practitioner are partners in the healing process.(患者と治療家は治療過程における良きパートナーである)

    2.All factors that influence health, wellness, and disease are taken into consideration, including mind, spirit, and community, as well as the body.(健康・ウェルネス・病気に関与する、からだ・こころ・スピリット、そしてコミュニティを含む全ての要因を考慮する)

     ~やはり「body-mind-spirit」だけでなく「community」も入っています。

    3.Appropriate use of both conventional and alternative methods facilitates the body's innate healing response.(治癒反応を促進させるものであれば、標準治療、代替療法両方を適切に用いる)
     
     ~ワイル博士のお得意の「both、両方」ですね。

    4.Effective interventions that are natural and less invasive should be used whenever possible.(可能な限り自然で侵襲が少ない効果的な治療を用いる)

    5.Integrative medicine neither rejects conventional medicine nor accepts alternative therapies uncritically.(統合医療は標準治療を拒否するものではなく、無批判に代替医療を受け入れるものでもない)

    6.Good medicine is based in good science. It is inquiry-driven and open to new paradigms.(よい医療はよい科学に基づく。研究に基づくと同時に、新しいパラダイムに寛容である)

     ~私はここが気になりました、、。「よい医療はよい科学に基づく」とは、単に科学ではなく、「よい科学」となっています。これは、エビデンスは大事だとしても、エビデンスだけでない「よい科学」の必要性を提示されているのではないかと感じています。

    7.Alongside the concept of treatment, the broader concepts of health promotion and the prevention of illness are paramount.(治療のみならず、健康増進や疾病予防に重点を置く)

    8.Practitioners of integrative medicine should exemplify its principles and commit themselves to self-exploration and self-development.(統合医療の治療家は自己探求と自己発展の模範となるべきである)
     ~本当に大事な視点ですね、、。一生勉強、研鑽ですね、、。

    ・ワイル博士が重視する「関係性」

     そして、最後に原田先生は、ワイル博士が重視する「関係性」という視点は、最近の欧米では「body-mind-spirit-social」という4つの視点で表現する動向であることを紹介され、日本語では「つながり」とか「絆」という感覚と思うと分かりやすいとのことでした。

     その後、ダイアローグでさらに深めていきましたが、今後も「ホリスティックヘルス塾レベルアップ講座」では、健康についてのさまざまなホリスティックな学びをご提供したいと思いますので、どうぞご期待ください。
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    Dr.降矢のホリスティックブログ | 【2016-03-09(Wed) 18:42:38】 | Trackback(-) | Comments(-) | [編集]

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