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    ◎日本ホリスティック医学協会関東フォーラム委員会・ホリスティック医療塾アドバンス講座報告

    ◎日本ホリスティック医学協会関東フォーラム委員会・ホリスティック医療塾アドバンス講座報告

     最近、日本ホリスティック医学協会では、「一般人」向けの「健康」についてホリスティックな視点を提唱する「ホリスティックヘルス塾」を積極的に行っています。

     そして、もう一方では、「医療者・実践家」向け(各種セラピストも含むのがホリスティック医学協会の良いところです)の「医療・臨床」についての「ホリスティック医療塾」という講座も行っています。

     昨日は、その中でも「アドバンス講座」というやや上級向けの講座を行いました。上級という意味は、関東ではじっくりと「医の哲学」についての内容ということなのです。そして、講師は哲学を大学院まで学んでいた本宮輝薫理事が務めてくれています。

     とかく医療者は、医療の情報で手一杯になってしまい、いわゆる「専門バカ」と言われます。私は、社会状況や心の状態が反映される心療内科を中心としながらホリスティック医学を目指していますので、「広い視点」が必要であることを常々痛感しています。

     根本的な学問を求める際に、いろいろな視点があると思いますが、私は以前からいつかは、理系から「量子物理学」を、文系から「哲学・思想」をある程度学ぶようにしたいと思ってきました。

     そして、おかげさまで数年前からは、「エネルギー医学の原理」という視点から「量子物理学」に取り組めるようになり、とても素晴らしい世界を身近に感じられるようになりました。

     また、「哲学・思想」についても、やはり数年前よりケン・ウィルバーの「インテグラル(統合)理論(思想)」やアリス・ベイリーの「神智学・エソテリズム(秘教・密教)」を学ぶ機会に恵まれました。

     そんな中で、昨年の10月に行いました特別企画「エネルギー科学×東洋思想 ~アリス・ベイリー、秘教治療から老荘、空の思想まで」は、神尾学氏×本宮輝薫氏により、お互いの価値観を交錯させる真剣な場となりました。

     終了後、本宮氏から「ホリスティック医学には神秘思想、エソテリックな思想が絡んでくるので、一度その辺をしっかりやる必要がある。やはりプロチノスを一度やろうかな」とのお言葉が、、。

     「プロチノス、、?」。プラトン、ソクラテス、アリストテレスなどの三大哲学者ならある程度聞いたことがありますが、プロチノスって、誰ですか、、名前しか聞いたことないですね??

     どうも、「神秘主義」とか「ネオプラトニズム(新プラトン主義)」の中心的な哲学者とわかり、2月の「ホリスティック医療塾アドバンス講座」のテーマにすることになりました。

     そして、この「ネオプラトニズム(新プラトン主義)」でふっと浮かんだのが、やはりこれもとても面白かった昨年の特別企画「バッチ×シュタイナー」で、林サオダ氏がバッチ博士はネオプラトニズムの影響を受けていると語っておられたことが気になっていたのでした、、。

     そうしましたら、何とこの講座のチラシを見られて、サオダ氏から受講の申し込みが来ました、、。やはり気になっておられたのですね、、。

    ・「神秘思想の源流とそれを超えるもの ~プロチノスの「一者」と仏教の「空」の思想」 講師:本宮輝薫氏(心身一体療法研究所主宰、協会理事)

     今回のタイトルが、医療・臨床との関係性が表記されていないため、まさに「哲学の会」みたいな印象になってしまったため、参加者は少なかったことをまずは反省、、。

     一応、紹介文には「アロマセラピーやホメオパシー、さらにフラワーレメディーなどの根底に、西洋神秘思想があるとされます。さらにその源流にプロチノスの「一者」の思想があるといわれます」と本宮氏が記述してくれてはいたのですが、タイトルにこの辺を分かるように書くべきでした、、。

     まず、本宮氏は、ホリスティック医学で大事な要素になっている「スピチュアル、スピリチュアリティ」について、整理・分類してくれました。

    A、スピリチュアル・エネルギーを用いる技法

    1、伝統医学・代替療法~アロマセラピーやホメオパシーなどのいわゆる「エネルギー療法」
    2、土着シャーマニズム的なもの~霊感・神がかり・予言・死者との交信など

     ~つまり、ホリスティック医学で取り上げられる「代替療法」の多くが、この視点で関係しているというわけです。

    B、スピリチュアル・エネルギーを用いて、精神の向上を目指すもの(「スピリチュアリティ」という感覚のもの)

    1、倫理主義的~儒教
     倫理的な儒教には、神はいない
    2、唯一神論的~ユダヤ教・イスラム教・キリスト教
     オベリスクを象徴とするように絶対的な神がいる
    3、神秘主義~神秘体験を基本にして精神性の目覚めを求めるもの。仏教の多く(俗化した仏教)、ヴェーダンタ、新プラトン、一般的な老荘解釈(浅い解釈での老荘思想)、ヨガなど
     そして、エソテリズム(秘教・密教)は神秘主義のより神秘的な部分とのこと。
    4、実体化錯視の解体(執着の解体)を通して、意識の「空化」を目指していくもの~本来の仏教や老荘思想

     ~このBの視点は、「療法」や「技法」という方向性ではなく、「人間性の向上を目指す」という方向性のもとに「エネルギー」や「神秘的なもの」を求めるということで、「スピリチュアリティ」という感覚になります。

    C、スピリチュアル・エネルギー用いて権力・富・成功などを求めるもの(表面はBの顔をしているものも少なくないとのこと)

    1、ほとんどすべての神秘主義がこの傾向を内在化させている
     神秘主義はこの方向を目指していなくても、どうしても神秘的なものを求めるがゆえに、結果的にある程度この方向性になってしまう、、
    2、フリーメイソン神秘主義
     いろいろ取り上げられる秘密結社ですね、、
    3、イルミナティ神秘主義
     これも秘密結社で『ダ・ヴィンチ・コード』や『天使と悪魔』などで知られるようになりましたね、、

     ~このCは、最近流行している「引き寄せの法則」などといわれる、成功したいために「エネルギー」とか「神秘的なもの」を求めるものです。私はあまり好きではありません、、

     そして、今日のテーマの「神秘主義」は、基本的に「B、の3」の位置づけであるが、「A」の代替療法の源になっているものなので、学んでおきましょう、、とのことです。

    「プロチノス」とはどのような人か?

     プラトンの時代よりだいぶ後の205年~270年ころに生きた哲学者で、エジプト出身。「28歳のときに哲学への愛に燃え立った」そうで、アレクサンドリアで学んだそうです、、。

     本宮氏によると、ローマやアテネではなく、このアレキサンドリアで学んだことが後で役立ったそうです。それは、アレキサンドリアには、インドの思想が伝わっていたため、プラトンを超える発想の素地ができたと考えられるとのことです、、。

     39歳の時に、さらに哲学を学ぶためにローマに向かい、哲学塾らしきものを開き、ローマ皇帝に尊敬されるような立場になったそうです。

     自分のことをプラトンの研究家と位置付けていたそうで、後世になって「新プラトン主義の創始者」と呼ばれるようになったそうです。

     そして、神秘主義の代表的な立場にもなっていますが、これはプラトンの「イデア界」をより追究し、神秘体験を重視する姿勢をもっている新プラトン主義の提唱者であるからのようです。

    「神秘主義」は理性的か?

     そして、通常は「神秘主義」というと、理性や論理を超えた神の世界ともいえるものを認め、それを理解するには理屈ではわからず、いわゆる「神秘体験」を通して理解できる、という方向性になりますね。

     →つまり、感覚的、体験的な方向性になり、理性的、論理的との対極にある印象です。

     ところが、本宮氏によると、古代ローマ、アテネの哲学、さらには西洋の哲学の姿勢の素晴らしい点は、「神秘主義」であっても「理性的」「論理的」という方向性を有している、とのことです(日本ではそうなっていないのがとても残念とのことです)。
     
     具体的には、「神秘主義」についてであっても「神秘体験が大事だから体験していない者は、分からない」ということではなく、きちんと言語で「対話する」という姿勢があるとのことです。

     →これはとても重要なことではないでしょうか。もし、「(神秘)体験」ばかりを重視していたら、体験の浅い人間は何も言えない(言語道断、問答無用のような)状況になってしまいます。

     これは、私は実際に、昨年の日本ソマティック心理学協会の大会で目の当りにして、このFBで指摘させていただいた経験が思い浮かびます。

     体験の違い、深い・浅いの違いはあっても、体験が浅いから「言語道断」「問答無用」では困ります。もちろん、各自がより深い体験・考察を求めていくとしましても、その段階ごとの各々の体験で得られた知見を交流することが大事だと思います、、。

     そして、この神秘主義をどのように理解し位置づけるかについて、「肯定面」と「否定面」の両面から検討してくれました。このように、両面から検討する姿勢は「ホリスティック(全体的)」な視点をもつための基本ですね(スピリチュアルな姿勢よりもむしろ重要だといえますね)。

    「神秘主義」の肯定面

    1、論理的・理性的思考を超えた世界、常識を超えた世界を垣間見せてくれる
    2、人間の内なる霊性・神性に気づかせてくれる
    3、単なるトランス体験や至高体験を超えた世界を垣間見せてくれる
    4、世界・宇宙の統一性、一体性などを垣間見せてくれる
    5、神性の臨在性(山川草木悉有仏性)などを垣間見せてくれる

     論理や理性だけではすべては分からない、という謙虚な姿勢をもつためにも神秘主義は役立つ、というのはよく分かりますね。

    「神秘主義」の否定面

    1、合一・一体性・統合といった面に傾きすぎる
    2、原初の「一」を絶対化するので、そこで思考が停止してしまう
    3、論理的思考よりも、直覚を重んじるので、思考を軽視しすぎる(とりわけ日本では情緒主義に流れる)
    4、大地・自然に帰る、一なる全体性を回復するというようなところから、全体主義に至る危険性がある
    5、神秘・秘密を重んじるところから、理性的なディスカッションを嫌う傾向が出てくる
    6、自分たちは神秘・秘密を体験した人たちだというところから、エリート主義が生まれ、そこから排他主義に至る可能性がある

     ~この辺りは、ホリスティック医学、スピリチュアリティに傾倒した際に、途中で陥りやすい問題点として常に留意されてきたことで、とても大事な事柄ですね。

     特に4の「自然に帰る」、「全体性」という点は、あのナチスの全体主義につながった忌まわしい歴史がありますので、「全体論(ホーリズム)・統合理論」と「全体主義」を混同しないようにすることが大事ですね。

     5については、先ほども取り上げた点ですが、サオダ氏から「最近ではディスカッションという優劣をつける話し合いではなく、"ダイアローグ(対話)"という姿勢が出ていますね」という指摘がなされました。

     また、6の「エリート意識」についても、バッチ×シュタイナーの特別企画の際に、林真一郎氏がシュタイナーの人たちが使う「霊統」という表現について指摘していたことが思い出されます、、。

    ・今後の展望

     本宮氏によると、哲学も19世紀には「理性」「霊性」などを主たる対象としてきたが、20世紀になると「身体」「無意識」「言語」などを対象とするように変化(進化)されているとのことです。

     また、最近の哲学は、実体よりも関係性を対象にした「関係論」を重視する方向に変化(進化)してきており、科学で実体を基本にした古典力学から量子力学に変わったのと似た状況になっているとの説明もありました。

     この方向は、実体論は「~である」を求める方向性であるのに対して、関係論は「~でない」という、本来の仏教の中心理念である「空」とか「中」の思想に近くなっているとのことでした。

     →ということで、今回もとても学びの多い講座となりましたが、今後・次回について少し話を進めました。

     今回のテーマに強い関心を持って下さった林サオダ氏から、キリスト教の異端のような位置づけの「グノーシス」が要望されました。

     私は、三哲の一人であり「万学の祖」ともいわれ、後世に多くの影響を与えたアリストテレスを要望させていただいた次第です、、。本宮氏は、プラトンの理論をいろいろ詳しく修正したような位置づけで「面白くない」とのことでした、、。

     →しかし、アリストテレスは、政治学の祖でもあり、物理学、宇宙学、自然学などとても広範に取り組んだ、ある意味「ホリスティック」な視点をもった哲学者のように思います。

     ぜひ、「アリストテレスによるホリスティック(医学)への影響」のような視点で、一度取り上げていただきたく、再度お願いしたいと思います、、。

     次回は、またホリスティック医学に対する深い考察に必要な視点で、きちんと分かりやすいテーマを設定したいと思いますので、ぜひ楽しみに、奮ってご参加ください!
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    Dr.降矢のホリスティックブログ | 【2016-02-29(Mon) 17:37:06】 | Trackback(-) | Comments(-) | [編集]

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